研究業績
大司教宮殿
(ブラチスラヴァ)
カルヴァリの教会
(バンスカー・シチアヴニツァ)
著書
(A)単著
(1)『近代スロヴァキア国民形成思想史研究ー「歴史なき民」の近代国民法人説』(刀水書房、2009年)。
(B)共編著
(1)『ハプスブルク帝国政治文化史ー継承される正統性』(昭和堂、2012年)。
単行本所収論文
(1)「1850年代のスロヴァキア国民形成理論と親露主義―「スラヴ的・家父長制」的伝統の構築と援用」 鈴木健夫編『ロシアとヨーロッパー交錯する歴史世界』(早稲田大学出版部、2004年)113-140 頁。
(2)「王国の王冠」「王国の共同体」「王国の身体」―ハンガリーのレスプブリカ再考」 小倉欣一編『近世ヨーロッパの東と西共―和政の理念と現実』(山川出版社、2004年)45-62頁。
(3)「ハプスブルク家とハンガリー王冠―戴冠儀礼と統治の正統性」 篠原琢・中澤達哉編『ハプスブルク帝国政治文化史―継承される正統性』(昭和堂、2012年)65-104頁。
(4)「ハンガリー初期ジャコバン主義の「王のいる共和政」理論―近代ヨーロッパ共和主義の多様性と
共生の諸形態」 森原隆編『ヨーロッパ・「共生」の政治文化史』(成文堂、2013年) 84-105頁。
(5)「二重制の帝国から「二重制の共和国」「王冠を戴く共和国」へ」 池田嘉郎編『第一次世界大戦と帝国の遺産』(山川出版社、2014年) 135-165頁。
(6)「ハプスブルク君主政の礫岩のような編成と集塊の理論―非常事態へのハンガリー王国の対応」古谷大輔・近藤和彦編『礫岩のようなヨーロッパ』(山川出版社、2016年)118-135頁。
(7) “The exaltation of the Slovak State and its entry into the Tripartite Pact in Japanese media propaganda, 1939-1940”, Vajda Barnabas, et.al., Forms of Political and Media Propaganda in Central Europe, Czecho-Slovakia and Hungary (1939-1968), (University of Selye Janos, 2016), pp.59-72.
(8) 「国民国家論以後の国家史/社会史研究ー構築主義の動態化/歴史化に向けて」歴史学研究会編『第4次 現代歴史学の成果と課題』(第2巻「世界史像の再構成」)(績文堂、2017年)82-98頁。
(9)「東欧史研究の諸潮流と井内史学」井内敏夫編『ロシア・東欧史における国家と国民の相貌』(晃洋書房、2017年)、1−6頁。
(10)「近世礫岩国家と近代国民国家のあいだーハプスブルク朝ハンガリー王国の国家概念史的分析」井内敏夫編『ロシア・東欧史における国家と国民の相貌』(晃洋書房、2017年)、28−45頁。
(11)「高校世界史教科書の中・東欧史記述」長谷川修一・小澤実編『歴史学者と読む高校世界史―教科書記述の舞台裏』(勁草書房、2018年)45₋67頁。
(12)「ヨーロッパの選挙王政と世襲王政―天皇譲位に寄せて」加藤陽子・歴史学研究会編『天皇はいかに受け継がれたか―天皇の身体と皇位継承』(績文堂出版、2019年)285₋308頁。
学術論文
(A)単著
(1)「1848年革命におけるスロヴァキア・スラヴ主義政治思想の社会理念史的検討―伝統的観念の再解釈による「近代社会形成」過程」(西洋史論叢、第19号、1997年)103-117頁(査読有)。
(2)「1848年革命におけるスロヴァキア・スラヴ主義政治思想の国制史的検討―伝統的観念の援用による「歴史なき民」の「国制上の権利の主体化」過程」(東欧史研究、第20号、1998年)3-25頁(査読有)。
(3)”The Forms of the National Views of History in Slovak Historiography” (Occasional Papers, 17, 2000), pp. 87 -105 (査読無).
(4)「ネイション・ナショナリズム研究の現状と課題」(早稲田大学大学院文学研究科紀要、第47輯、2002年)35-48頁(査読無)。
(5)「ナティオ概念の歴史的展開―18世紀のスロヴァキアを事例とする「社団国家」と「近代国民」」(東欧・中央ユーラシアの近代とネイション、第2号、2003年)1-13頁(査読無)。
(6)「近代「スロヴァキア国民」概念と「社団国家」―18世紀における「ナティオ」「ポプルス」「ゲンス」概念の展開」(歴史学研究、第784号、2004年)37-64頁(査読有)
(7)「1810-20年代のチェコスロヴァキア主義におけるナーロト概念の成立」(史観、第150冊、2004年)51-72頁(査読無)。
(8)「近代への架橋―歴史的権利と選挙王政」(東欧史研究、第27号、2005年)166-169頁(査読有)。
(9)”Slovenská politická myšlienka počas revolúcie v roku 1848 z hľadiska štátoprávnych dejín – Proces premeny slovenského národa na štátoprávny subjekt na základe tradičných korporatívnych princípov” (Acta historica neosoliensia, 9, 2006) s. 48-64(査読有).
(10)”Slovak Nation as a Corporate Body : The Process of the Conceptual Transformation of a “Nation without History” into a Constitutional Subject during the Revolutions of 1848/49″ (Slavic Eurasian Studies, 15, 2007) pp. 155-182(査読有).
(11)”Situácia slovakistov a vyučovanie slovenčiny v Japonsku” (Studia českého a slovenského jazyka ve východní Asií, 1, 2008) pp. 165-174(査読無).
(12)”Boundary Mechanisms in the Formulation of National Identity: A Case Study of Students in the English Departments at Selye Janos University” (Eruditio-Educatio, 7-3, 2012) pp.106-121(査読有).
(13)「18-19世紀ハプスブルク複合王政下の近代国民形成と政治的正統性—ヨーロッパの「極端なる典型」」(西洋史論叢, 第34号、2012年)19-29頁(査読無)。
(14)「ネイション・ナショナリズム研究の今後」(『現代史研究』第59号、2013年) 37-53頁(査読有)。
(15)“Boundary Mechanisms in the Formulation of National Identity: A Case Study of Students in the Hungarian Department at Selye János University” (Slavic Eurasian Studies, 27, 2014) pp.69-101(査読無).
(16)「東欧におけるハプスブルク帝国の政治文化」(『歴史と地理:世界史の研究』2014年8月号、2014年) 40-44頁(査読無)。
(17) “Boundary Mechanisms in the Formulation of National Identity: A Case Study of Students in the Slovak Department at Selye Janos University” (Slavic Eurasian Studies, 29, 2015) pp.125-160(査読無).
(18)「新自由主義時代における地方国立大学の「ガバナンス改革」」(『歴史評論』第786号、2015年)75−83頁(査読無)。
(19)「「複合国家」「複合王政」「礫岩国家」-主権国家の相対化」(『第18回日韓歴史家会議報告書・国際関係-その歴史的考察』2019年)35₋47頁(査読無し)。
(20)「「東欧史」研究を考える-過去・現状・展望-」(『東欧史研究』第42号、2020年)44₋54頁。
(21)「良知力『向う岸からの世界史』-「歴史なき民」再考」(『歴史評論』第840号、2020年)27₋38頁。
(B)共著
(1)石井バークマン麻子・湊七雄・中澤達哉「EU諸国のボローニャ・プロセスと複合文化社会における教員養成課程改革(1)」(福井大学教育地域科学部紀要Ⅳ(教育科学)63、2007年)1-34頁(査読有)。
分担執筆
(1)「チェコ人とスロヴァキア人(第2章)」(薩摩秀登編『チェコとスロヴァキアを知る56章』、2003年)21-24頁。
(2)「スロヴァキア国民社会の形成(第9章)」(薩摩秀登編『チェコとスロヴァキアを知る56章』、2003年)56-60頁。
項目執筆
(1)「社団国家」(黒田日出男編『歴史学事典』第12巻「王と国家」、2005年)342-343頁。
(2)「絶対主義国家」(黒田日出男編『歴史学事典』第12巻「王と国家」、2005年)409-410頁。
(3)「ネーション(国民・民族)」(大津留厚編『ハプスブルク史入門―歴史のラビリンスへの招待』(昭和堂、2013年)153-158頁。
(4)「1848年革命」(南塚信吾・秋田茂・高澤紀恵責任編集『新しく学ぶ西洋の歴史―アジアから考える』ミネルヴァ書房、2016年)129-130頁。
(5)「レス・プブリカ」(金澤周作・藤井崇・青谷秀紀・古谷大輔・坂本優一郎・小野沢 透編『論点:西洋史学』ミネルヴァ書房、2020年)146₋147頁。
(6)「エトノス論」(金澤周作・藤井崇・青谷秀紀・古谷大輔・坂本優一郎・小野沢 透編『論点:西洋史学』ミネルヴァ書房、2020年)156₋157頁。
翻訳
(1)ドゥシャン・シクヴァルナ著「国民を思い描く―スロヴァキアにおけるシンボルの誕生」(篠原琢・中澤達哉編『ハプスブルク帝国政治文化史―継承される正統性』昭和堂、2012年)161-184頁。
(2)ペーテル・ヴォドピヴェツ著「スロヴェニア人の過去と未来」(小倉欣一編『ヨーロッパの分化と統合』太陽出版、2003年)343-368頁。
(3)「ハプスブルク君主国19世紀原典史料Ⅰ: 1849年「クレムジール憲法草案」、「シュタディオーン(欽定)憲法」」(東欧史研究、第26号、2004年)50-79頁。
書評
(1)「書評:割田聖史『プロイセンの国家・国民・地域―19世紀前半のポーゼン州・ドイツ・ポーランド』(有志舎、2012年)」(東欧史研究、第35号、2013年)100-105頁。
総説
(1)「2015年の歴史学界―回顧と展望:近代ロシア・東欧・北欧」(『史学雑誌』第125冊第5号)358−362頁。